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【閲覧注意】鬼憑きの祖母

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2014/09/13 (Sat)

10: 名無しさん@おーぷん 2014/09/08(月)04:05:58 ID:wkNWbm8YA

高校三年の夏休みの時の話。

同じ高校のKとMの2人と俺は一緒に勉強をしていた。
集まり出したのは、公民館で会ったのがきっかけだ。

クラスは違ったが、3人共同じ中学。
クラブ活動とかも忙しかったし、一二年はつるむことが無かった。
けれど穴場のスポットである公民館でバッタリ会い
夏休みの間、それから自然に一緒に勉強するようになった。

3人共、国公立理系を目指し、俺とKが工学部、Mが理学部志望。
目指す大学はそれぞれ違ったが、偏差値的にはほぼ同レベル。
通っていた塾がバラバラだったから、情報の共有をしたり、
分からない所は互いに教え合ったり、問題集を回したりしていた。

毎日公民館で集まり、朝から晩まで勉強。
休館日の月曜は、持ち回りでそれぞれの家で集合し
その日は『テストの日』と決めて、採点し合ったりもした。




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11: 10 2014/09/08(月)04:07:22 ID:wkNWbm8YA

その日はMの家の番だった

彼の家は庭が広く、そこに建てたプレハブを自分の部屋として使っていた
俺は常々一人暮らしのようで羨ましいと思っていたが
ただ一つ難点はクーラーは付いておらず、とても暑いことだった。

それを言えば、俺の家も自室にはエアコン無し。
だからこそ公民館での勉強を選んだのだ。

しかし2人が来る時はリビングの冷房効いた部屋でやった。
テレビやゲームとかあるので、一人だと遊んでしまうけれど、
さすがに勉強目的の他人がいれば大丈夫だった。
Kの所もウチと同じ感じだ。

じゃあ何故Mの家ではプレハブなのかというと
Mの母屋には、問題のあるお婆さんがいるからという話で
騒いだりすると怒鳴り込んでくるらしいのだ。

しかし夏のプレハブはおかしくなるほど暑い。
外とほとんど同じだし、熱気が籠るからムシムシする。
特にその日は体感50℃以上に感じた。
お茶とポカリをがぶ飲みしつつ俺達はテストを開始したが、
ポタポタ汗が落ちてノートが濡れるし、頭がクラクラしてくるし、
扇風機は強にしてたけど、焼け石に水状態。
とても勉強どころじゃ無かった。

「しゃーねー、母屋でやろうか」

Mが言い、俺達は母屋へと移動した。


12: 10 2014/09/08(月)04:08:35 ID:wkNWbm8YA

庭に物置じゃなくプレハブを建てるくらいだから
Mの家の敷地が広いのは分かると思う。

俺とKは新興住宅地の他所から来た口だが、
Mは何代にも続く由緒ある地元の家だった。

犬が放し飼いになっている畑の他に
小便のみの男性トイレや倉なんかもあった。
当然、母屋も大きかった。
昔ながらの日本家屋で築年は50年以上だそうだ。

「おじゃましまーす…」

小声で上がる俺達は、広い玄関で靴を脱ぐ。
そこで「ちょっと待ってろ」って言うMが戻るのを待つ。
しばらくしてMが母親と一緒にやってきた。

前回来た時にお昼に素麺をご馳走になったから
俺もKもM母とは顔を合わせている。

「ごめんなさいね、暑かったでしょ」

お盆に氷一杯の麦茶を入れて出迎えてくれた。

「M分かってるわね」

お礼を言ってゴクゴク飲む俺達を横に
M母は注意事項をMに言い聞かせていた。
曰く、大きな声を出さないこと。
客間以外には行かないこと。
トイレも屋外の方で使うこと。

「分かっとるって、大丈夫やよ。
 もう高校なんやし、小学校の時と違うから」

そう言ってMは俺達を玄関すぐの部屋に通した。


13: 10 2014/09/08(月)04:09:35 ID:wkNWbm8YA

やっと冷房のある部屋に通された俺達は畳に寝ころんだ。

「はー、生き返るわー」
「まじ茹で上がるとこやった」

そのままヒソヒソ声で言う俺とK。
そうして汗が引くのを待つ間、俺はさっきのMの言葉を聞いてみた。
Mの『小学校の時と違う』というのが妙に引っかかったのだ。

「あ、あー…まぁ、お前らならいいか」

小声でMが語った。


14: 10 2014/09/08(月)04:10:19 ID:wkNWbm8YA

Mのお婆さんは『鬼憑(おにつき)』だという。

10年位前に夫であるMの祖父が亡くなった頃に憑かれた。
急に言動が変わり、穏やかだったのが癇癪持ちになり、
髪もボサボサで伸ばしっぱなし、散髪を嫌がり暴れる。
掃除もしなくなり、服装も乱れ、風呂も嫌がり不潔になった。

精神病の一種なのだろうが、民間信仰で『鬼憑』と呼ぶそうだ。
粗雑で乱暴になり、顔つきが鬼のようになるらしい。
一般の『狐憑(きつねつき)』と特に違うのはうつることだという。

小学校の時というのは、友達の首をM婆が絞めたらしいのだ。
遊びに来て、山姥のような格好のM婆に驚いて泣き出した。
その泣き声に激しく反応し、怒鳴り襲いかかったそうだ。

「幸い大事には至らんかったけど、
 それ以来、友達は呼べなくなったんよ」
「それって誰?」
「○○」

KはMと同じ小学校だから、その名を知っていた。
聞いて驚いており、同時に納得もしていた。
突然授業中に叫んだり、様子がおかしくなり、転校していったそうだ。

「大丈夫なん、Mにはうつらんの?」
「ああ、何か家族はいいみたい。
 だから静かにな」

最後にMが言い、俺とKは頷いた。
ゾッとしたからか汗も引き、それから真面目に勉強した。

それからお昼はカレーをご馳走になり、
テスト形式で問題を解いて採点し合い、
順調に勉強は進んで行った。


15: 10 2014/09/08(月)04:11:40 ID:wkNWbm8YA

「 く ぁ w せ d r f t g y ふ じ こ l p ;」

何処からか聞こえる奇声に気づいたのは、夕方だった。
遠くから大声で叫ぶ声とバンバン何かを叩く音が聞こえた。

「ッち、ちょっと行ってくる」

Mが舌打ちして、部屋を出ていった。
俺とKは顔を見合わせた。
その間も物音と奇声がしていて、やがてパタリと止んだ。

しばらくしてMが戻ってきたが、Tシャツがビロンと伸びていた。
さっきの話と結びつけると、M婆が暴れたのだと思った。
勉強モードは解け、そこでお開きにすることになった。

「なんかゴメンな」
「いや、別に、それより何か大変やな」
「まー、慣れっこになっとるから」
「次からは俺とKの家で回そうか」
「あー…そうやな、変に気を遣わせてスマン」

帰り際に振り返ったMの家は、妙に不気味に思えた。


16: 10 2014/09/08(月)04:13:05 ID:wkNWbm8YA

それから話は大学3年まで飛ぶ。

志望大学に見事合格した俺は、一人暮らしを始めた。
KやMも無事合格し、それぞれ別の大学へと進んだ。
俺は大学で始めたクラシックギターに夢中になり、
KやMとも疎遠になり、盆に帰った時に会うくらいになっていた。

「おい、Mが死んだって」

久々のKからの電話で、開口一番がそれだった。
何でも川にキャンプに行き、は溺れてしまったそうだ。
葬式は中学の時の知人・友人を中心に行うらしい。
その前年に同窓会をしたばかりだから、連絡はスムーズだった。

通夜に行くと、悲しみに沈んだMの母がいた。
俺は会釈をし、お悔やみの言葉を言い、焼香を上げた。
その後、一緒にキャンプに行った友人から詳しい話を聞いた。

何でもMは最近ちょっとおかしかったという。
酒ばっかり飲み、言ったことを覚えてなかったり。
大学もサボりがちで、突然癇癪を起こしたり。

キャンプに行った時も、浴びるように酒を飲んだそうだ。
人が変わったように、愚痴ばかり言っていたという。
そして目を離していた隙に居なくなり、溺死した死体が見つかったと。


17: 10 2014/09/08(月)04:14:09 ID:wkNWbm8YA

俺はKを探し、人ごみに見つけた。
するとKも既にその話を耳にしており、
それだけで無く妙な話も仕入れていた。

「なあ、親戚の人に聞いたんやけど
 Mのお婆さんさ、10年前に亡くなっているんやって」

? 何の話だ。

「Mん家に行ったの覚えてるだろ。
 あの時既に居なかったって」

「え、どういうこと?」

「いや、俺もよく分からん。
 でも、お前もさ、あの叫び声と物音聞こえたよな。
 それとMの爺さんこそ手が付けられん暴れん坊で
 Mと同じ死に方したらしいんや」


18: 10 2014/09/08(月)04:15:16 ID:wkNWbm8YA

俺は夏のあの日を思い出した。
確かに叫び声や物音は聞こえたし、Mの話も思い出した。
辻褄が合わない。

まずM婆が既に高校時点では亡くなっていたこと。
そして新たに出たM爺こそ彼が語った『鬼憑』だったこと。
最後にMもその症状だったこと。

「なぁ、あいつ脳のこと勉強しとったの知っとる?」

KはMが進学した学科について語った。
理学部でも医学部寄りの学科らしい。
Kの推論では、『鬼憑』は遺伝的な精神疾患ではないか。
それを何とかする為にそこを志望したんじゃないか、と。

「いや、でもそうなるとKが知っとる○○って
 『鬼憑』がうつったって子は?」

そう言うとKもウーンと唸った。

結局真相は分からずじまい。
M母に聞くしかしょうがないが、一人息子を亡くし悲嘆に暮れる所を
単なる俺達の好奇心を満たすだけに尋ねるのは憚られる。
それに多分、聞いても答えてくれないだろう。


19: 10 2014/09/08(月)04:21:35 ID:wkNWbm8YA

あれから6年、俺も社会人になった。
就職し、大学の部の後輩と結婚し、子供も出来た。
今年の夏にKと飲み、その話が出て久しぶりに思い出した。
それでここに書き込んでみた。

俺にとっての一番の怖い話だ。
他人はどうか知らない。

大学時代に肝試しとかで心霊スポットに行った事は何度かある。
確かにその場はドキドキする。
帰って一人になって、電気が消せず、点けたまま寝た事もある。
でも振り返って、怖い話かと言われれば首を傾げざるを得ない。

嫁さんが結婚に出産を経て、性格が変わった。
軽く鬱が入っていて、薬を飲んでいる。
この話を選んだのは、それもある気がする。

鬱は俺も勉強した。
マリッジ・ブルーにマタニティ・ブルー、そして今は産後鬱らしい。
原因は様々で、抜本的解決もよく分からないようだ。
『鬼憑』の詳細は知らないが、昔は単純で良かった気がする。
今は複雑で、色んな名前が有り、だけど解決法が不明なのは一緒だ。

俺もツカレテいるのかなと最近思う。


引用元: ・怖い話を教えて下さい

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